COLUMN
美容コラム- スキンケア
睡眠不足で肌荒れ?美肌をつくる「睡眠美容」のススメ
睡眠不足で肌荒れ?
美肌をつくる「睡眠美容」のススメ
睡眠が十分にとれない日が続き、お肌のコンディションが悪くなったという経験はありませんか? そもそも、睡眠の一番の目的は「疲労回復」。体と同じようにお肌もしっかり休ませてあげることが大切です。そのカギとなるのが「お肌のシンデレラタイム」と呼ばれる就寝の時間帯。睡眠の質を高めることで得られる「寝ながら美容」についてご紹介します。
睡眠不足は肌トラブルを引き起こす!?
睡眠不足に陥るNG習慣
- 寝る前のスマートフォンでのSNSのチェックや友達との会話
- 深夜番組の見すぎ
このようなことをしているうちに気がつけば午前0時を回ってしまうのが当たり前になっている方も多いのではないでしょうか。夜更かしが続いては、疲れを残したまま朝を迎えてしまうことになります。
睡眠不足が及ぼす肌トラブル
また、お肌にとっても睡眠不足は大敵。日中、紫外線や乾燥による外的刺激を受けた肌は想像以上に弱っています。十分な睡眠を得られないことで次のような肌トラブルに繋がっていきます。
- 肌の免疫力の低下
- 肌のターンオーバーの乱れ
睡眠不足は、知らず知らずのうちにキレイを遠ざけているのです。
美肌づくりのための睡眠美容
健やかな肌を育てるために睡眠は必要不可欠。いくら外側から美容成分を取り入れても、お肌そのものの免疫力が落ちていては効果も半減です。では、なぜ睡眠中にお肌は回復するのでしょう? そこには「ホルモン」が深く関係しているようです。
睡眠中は全身の機能を回復、休養させるために、さまざまなホルモンが分泌されます。
美容に関係するホルモンは次の通りです。
▶ 自然な眠りに誘導する「メラトニン」
血圧や脈拍を低下させる働きを持つホルモンで抗酸化作用もあるといわれています。活動モードにあった体を自然な眠りへと誘います。
▶ 睡眠美容で最も重要な「成長ホルモン」
おもな役割は、疲労回復、脂肪燃焼、免疫力向上、肌や筋肉など体組織の修復、再生。さらに、肌のハリや弾力を維持するために必要な皮下組織の水分量をキープし、肌のターンオーバーを促進する働きを担います。そのため、美肌づくりに最も重要なホルモンといわれています。
▶ 寝ながらキレイをつくる「コルチゾール」
体に蓄積されているブドウ糖や脂肪などを、睡眠中の体のエネルギーにするために必要なホルモン。睡眠中は低く抑えられ、覚醒の準備を始める朝に分泌量が増えます。
これらのホルモンバランスが崩れると睡眠の質が低下し、疲労の蓄積や肌トラブル、痩せにくい体をつくってしまうことがわかっています。つまり、正常に分泌されることで、寝ながらにして「キレイ」はつくられるというわけです。
睡眠美容でお肌のシンデレラタイムを活用! 寝ながら美を磨こう
美肌づくりのカギを握るのは、「22~2時の間に睡眠をとっている」こととよくいわれています。
この時間帯は成長ホルモンの分泌が活発になることから「シンデレラタイム」と呼ばれていますが、仕事や家事などでその時間に眠れない方も多いですよね。無理にその時間に眠ろうとしたらかえってストレスにもなりかねません。
実は、成長ホルモンはこの時間帯にしか分泌されないわけではないのです。眠り始めて3時間後から活発になるので、多少時間がずれても深く眠ることが出来れば、成長ホルモンは多く分泌され肌の新陳代謝や新しい細胞を生み出してくれます。そのためにも自然な入眠が重要です。
ヒトの体は、活動的な日中は興奮状態にあり、自律神経のひとつである「交感神経」が優位に働いています。自然な眠りを得るためには、リラックス神経ともいわれる「副交感神経」に切り替えることがポイントです。副交感神経は、体が温まることで活発になるため、ぬるめのお湯にゆっくりつかる、温かい飲み物を飲むなどがおすすめ。ただし、体温が上がったままベッドに入ると、かえって寝付きが悪くなるともいわれています。矛盾を感じるかもしれませんが、入浴によって一度上がった体温をゆるやかに下げていくことで、自然な眠気が訪れるのです。また、体が冷えきってしまっても眠気は遠ざかるため、入浴後、2時間程度がベストな入眠タイミングとなります。そして睡眠中は内臓もお休みタイム。食事は就寝3時間前までには済ませておくようにしましょう。
睡眠のタイミングや就寝前の習慣をちょっと変えるだけで、寝ながらにして美を磨くことができるなんて、こんなに嬉しいことはありませんよね。肌トラブルがなかなか改善されない方は、睡眠を見直してみてはいかがでしょうか?