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美容コラム
2015.04.24
  • 美容脱毛

女性の身だしなみ 平安時代からの脱毛史

女性の身だしなみ 平安時代からの脱毛史

現代の日本人女性は、腕、脚、ワキなどの毛を「ムダ毛」と呼んで、しっかりと処理することが当たり前になっています。そもそも、日本ではいつからムダ毛を処理するようになったのでしょうか? あまり知られていない、日本における脱毛の歴史についてご紹介しましょう。

世界と比べると日本の脱毛の歴史は浅い?

まず、世界的にはどのような脱毛の歴史があるのでしょうか。紀元前3000年から4000年頃の地中海や現在の中東地域にあたる古代オリエントでは、硫黄やデンプンを含んだ脱毛剤が使用されていたと言われています。また地中海沿岸の国々では紐や縄で毛を挟んで抜く脱毛方法も行われ、この方法は現在でも地中海地方や台湾で利用されています。イスラム文化圏では聖典であるコーランにムダ毛は不潔なものとしての記載があり、古くから脱毛が行われてきたことがわかります。このように、宗教の観点や衛生面で脱毛が行われてきました。一方、ローマでは美容の観点から脱毛を行っていたと言われています。その点、アジアでは一般的にそれほどしっかりとした脱毛は行われていませんでした。では、日本にはどんな歴史があるのか、今に繋がる日本の脱毛について掘り下げていきましょう。

日本の脱毛史は「枕草子」「源氏物語」から

平安時代に始まり、江戸時代に脱毛剤が登場!

日本での脱毛の始まりは平安時代に遡ります。枕草子や源氏物語にも脱毛についての記述があり、当時はひたいの形を整えるといったトリミングとしての脱毛が主流でした。また、目と眉毛の間が広く開いた平安絵巻で有名なあの「引眉(ひきまゆ)」も、抜いたり剃ったりして整えていたようです。この引眉文化は江戸時代までに続き、毛抜きを使用して脱毛する様子は浮世絵にも描かれていて、当時の女性が美しさを求めて日々試行錯誤していた様子が伺えます。

このように抜いたり剃ったりするのが主流だった脱毛方法も、江戸時代になると、木の実から取ったアブラと軽石を砕いて粉にしたものを混ぜた脱毛剤が作り出され、手や足に擦り込んで毛を摩耗させる方法がとられていました。今考えると肌への負担も大きそうですが、この時代には最先端の方法として注目されていたようです。

明治時代には永久脱毛ブーム到来!

近代化が進んだ明治時代になると、永久脱毛を考え出す人々が現われます。肌に硫酸を塗ったり、汚れた針で毛穴をふさいでみたり、と今となってはかなり危険な方法が多く、肌を傷めつけて跡を残してしまうものばかりでした。アメリカでは1875年に電流を用いた方法が発明されましたが、当時の日本ではまだまだこのような危険な試行錯誤が続いていたようです。

近現代になるとワキ毛の処理が一般的に

1900年代には、それまで和装が多かった日本人も洋服を普段着に用いるようになり、1960年頃には、ワキ毛の処理が一般的になりました。今では当たり前のように行われるワキ毛処理も、日本では55年あまりの歴史にすぎないのですね。

美への追求は女性にとって永遠のテーマ

平安時代から、女性たちの美へのこだわりとして行われてきた日本の脱毛の歴史。現代では、専門サロンで様々な方法を選べるようになりました。これも、はるか昔から危険を顧みず、美を追求してきた人たちの努力の結晶です。これからもニーズに合わせて進化していく脱毛は、今を生きる女性にとってより心強い味方となるはずです。

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