COLUMN
美容コラム- ダイエット
「酵素玄米」でヘルシーに美肌&ダイエット
パワーフードとしてすっかり定番となった玄米。でも試してはみたものの、独特の食感や味から長続きしなかった、という人もいるかもしれません。
そこで、最近話題になった「酵素玄米」はご存知ですか? 普通の玄米とは少し違い、その味わいと栄養にすっかり魅了される人が続出なのです! 今回は、専用の炊飯器が発売されるほど注目されている、酵素玄米の魅力についてご紹介します。
「寝かせた玄米」
酵素玄米の特長はモチモチとした食感です。普通の玄米のパサパサ感が苦手だった方にもおすすめです。
酵素玄米とは、「寝かせた玄米」のこと。玄米と小豆を混ぜて炊いたものを、3日ほど保温して寝かせることで、水分量が均一になり、食感がモチモチとなるのです。
炊きたてのご飯じゃなくて寝かせてから食べるなんて、最初は違和感があるかもしれません。でも、そんなことを言っていられないくらい酵素玄米の魅力はたくさんあります。早速チェックしていきましょう。
酵素玄米が体に良い理由
日本酒を作る職人である「杜氏」の手はきめ細かく白い肌の人が多いと聞いたことはありませんか? それは、麹菌の発酵過程で生みだされる発酵代謝物質「コウジ酸」によるものなのです。酵素玄米にはこの美容成分「コウジ酸」が含まれています。
酵素が体内で担う役割
私たちの体内には、消化酵素と代謝酵素の2種類の酵素があります。簡単にいえば、消化を助ける酵素と、代謝や免疫に関わる酵素です。この2つの酵素の元となる体内酵素は一定量のため、食べすぎや脂の摂りすぎで消化酵素を多く使ってしまうと、その分だけ代謝酵素で使える量が減り、肌や腸の調子が悪くなってしまうのです。また、病気になると先ほどとは逆に代謝酵素が大量に消費されるため、消化酵素が減って食欲が減退するとも言われています。このように両者は密接な関係にあるのです。
そこで一定量の体内酵素を補う役目を担うのが、玄米や生野菜などの食物に含まれる3つめの酵素、食物酵素です。
体内に摂り込まれた食物酵素は消化酵素の働きを助け、消化をサポートします。食物酵素が働いてくれるおかげで消化酵素がフルに働かなくてよくなったぶん、代謝酵素で使える量が増え、代謝や免疫活動がさらに活発になります。それによって肌にもダイエットにもよい影響があらわれるといわれているのです。
玄米そのものの栄養も酵素玄米にすれば摂りやすく
もちろん、玄米そのものにも注目してほしい成分がたくさん含まれています。それは、ビタミンやミネラル、カルシウム、食物繊維などです。これらの栄養も食べやすい酵素玄米にすればすんなりと摂ることが出来ますよ。特に食物繊維については、なんと白米の6倍もの食物繊維が含まれているので便秘でお悩みの方にもおすすめです。
また、酵素玄米にするとき、小豆をプラスして寝かせるとうま味やモチモチの食感がさらによくなります。小豆に含まれるポリフェノールは、肌細胞のサビともいわれる酸化を抑える働きをもっています。
完全栄養食品である玄米を酵素玄米にすることで、美肌やダイエットの効果がよりパワーアップされるなんてうれしいですね。
簡単! 酵素玄米の作り方
では早速、酵素玄米の作り方をご紹介しましょう。3日間寝かせるというと、難しそうに思うかもしれません。かといって、はじめから専用の炊飯器を購入するのはハードルが高いですよね。そこで、自宅にあるものでチャレンジできる、簡単な酵素玄米の作り方をご紹介します。
材料:
- 玄米 4合
- 小豆 50g
- 塩 3g
作り方:
- 玄米と小豆を洗って、3時間~半日程度水につける。
- ボールにすべての材料と水600ccを加え、よく混ぜ合わせる。
- 2を炊飯器に入れ、玄米コースで炊く。
- 炊き上がったら40分ほど蒸らし、全体をよくかき混ぜる。
- 炊飯器の保温モードで3日間保温する。腐敗を防ぐためにも1日に1回は必ず、混ぜ合わせて全体に空気を触れさせる。
- 3日目からお召し上がりいただけます。ただし、4日目以降も炊飯器に入れたまま保温を続けるのは品質上難しいので、それ以降の分は1食分ずつラップに包んで冷凍しておくと便利です。まとめて冷凍保存しておくと、毎日でも続けて酵素玄米を楽しむことができますよ。
お手持ちの炊飯器に玄米コースがない場合は、圧力鍋でも代用できます。
圧力鍋を使う場合、中火で30分火にかけた後火を止めて20分蒸らし、さらに圧力を抜いてから1時間蒸らしてください。その後保温ジャーに移し替えて1日1回かき混ぜつつ、3日間寝かしましょう。
酵素玄米でバランスのとれた食生活を
玄米が苦手だった方人でも、モチモチした食感の酵素玄米ならおいしく食べ続けることができそうですね。準備にちょっとした手間を加えた栄養豊富な酵素玄米とあわせて、バランスよい食事を摂り、健康的な体と美肌を手に入れましょう。